向かいの小学校の前の歩道に、たくさんの彼岸花が赤い花を咲かせている。美しいと感じる赤い花はいくつもあるのに、彼岸花を見ると「赤と緑は合わない」と改めて思う。それにあの独特な花の形もあまり好きじゃない。
だけど、彼岸花を見ると、私はどうしても夫のことを思い出してしまう。
帰国後に夫と暮らした家の周りにも、彼岸花が咲いた。
でも、8月末から約2ヶ月間入院していた夫がその花を見ることはなかったから、それだけでは夫と彼岸花には何の結びつきもないのだけど・・・・
退院後、11月、12月、年末年始と、夫は一見順調そうに過ごしていたが、1月末になると腹水が溜まり始めた。がんの末期症状だった。。
「彼岸花の根をすって足の裏に貼ると腹水をとる」という記述が『自然療法』の本にあった。が、私は半信半疑で、すぐにはやってみなかった。
しかし、お腹の膨らみと共にだんだん具合の悪くなっていく夫を何とか楽にしてやれないものかと、藁にもすがるような想いで、彼岸花の根っこを掘り出し、すり下ろして夫の足の裏に貼ってみた。
そしたらね、本当に腹水が抜けたのよ。お腹の出っ張りが明らかに減って、本人は少し楽そうになったし、主治医も「腹水が減りましたね」と驚いた様子だった。
どうしてもっと早くにやってみなかったんだろう!、、私はものすごく後悔した。
1月初めまで食欲もあって体調もよかったから、私たちは病気の回復に希望を持っていた。それなのに、腹水が溜まり始めると夫は見る見る弱り、あっという間に最期はやって来た。
彼岸花を見ると、辛そうなあの頃の夫の様子がまざまざと思い出される。だから、彼岸花は好きじゃない。
その本はこれ。↓
- - -(以下「腹水」の頁から抜粋)- - -
お腹がはれ腹水がとれない時は、両足の裏のかかとの中心に灸を七火ずつ毎日すえ、まんじしゃげ(ヒガン花)の根(野や田のあぜに自生している)1個と、あれば、えごま一カップをすりおろして布か紙に貼り、足の裏1面に貼ると多量の尿が出てきて。2〜3回で腹水もとれる事が多い。ヒガン花の根だけでもよい。朝と夜とりかえる。...
だけど、彼岸花を見ると、私はどうしても夫のことを思い出してしまう。
帰国後に夫と暮らした家の周りにも、彼岸花が咲いた。
でも、8月末から約2ヶ月間入院していた夫がその花を見ることはなかったから、それだけでは夫と彼岸花には何の結びつきもないのだけど・・・・
退院後、11月、12月、年末年始と、夫は一見順調そうに過ごしていたが、1月末になると腹水が溜まり始めた。がんの末期症状だった。。
「彼岸花の根をすって足の裏に貼ると腹水をとる」という記述が『自然療法』の本にあった。が、私は半信半疑で、すぐにはやってみなかった。
しかし、お腹の膨らみと共にだんだん具合の悪くなっていく夫を何とか楽にしてやれないものかと、藁にもすがるような想いで、彼岸花の根っこを掘り出し、すり下ろして夫の足の裏に貼ってみた。
そしたらね、本当に腹水が抜けたのよ。お腹の出っ張りが明らかに減って、本人は少し楽そうになったし、主治医も「腹水が減りましたね」と驚いた様子だった。
どうしてもっと早くにやってみなかったんだろう!、、私はものすごく後悔した。
1月初めまで食欲もあって体調もよかったから、私たちは病気の回復に希望を持っていた。それなのに、腹水が溜まり始めると夫は見る見る弱り、あっという間に最期はやって来た。
彼岸花を見ると、辛そうなあの頃の夫の様子がまざまざと思い出される。だから、彼岸花は好きじゃない。
その本はこれ。↓
家庭でできる自然療法 誰でもできる食事と手当法(改訂版)
(著者:東城百合子)
- - -(以下「腹水」の頁から抜粋)- - -
お腹がはれ腹水がとれない時は、両足の裏のかかとの中心に灸を七火ずつ毎日すえ、まんじしゃげ(ヒガン花)の根(野や田のあぜに自生している)1個と、あれば、えごま一カップをすりおろして布か紙に貼り、足の裏1面に貼ると多量の尿が出てきて。2〜3回で腹水もとれる事が多い。ヒガン花の根だけでもよい。朝と夜とりかえる。...
L1490826.JPG / hisashi_0822
夫も私も夫の主治医が嫌いだった。死んでいく人間に寄り添う医者の立場はしんどかろうと思う。が、それにしても不親切で無礼な医者だった。病院を変えたくて、主治医に嫌味を言われながらも頭を下げて紹介状を書いてもらった。しかし、その病院へ行くはずだったまさにその日の早朝、夫は救急車で元の病院へと運ばれた。行きたかった病院は救急を受けつけてなかったのだ。主治医に「うちでいいんですか?」と、また嫌味を言われた。あんな医者の元で死なせてしまったこともまた私にとっては大きな後悔だ。
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