迎えが来ない
母が亡くなる少し前のこと。その頃には寝たきりになっていた母がぽつんと「〇〇が迎えに来ない」とつぶやいた。「〇〇」というのは父の名前だ。 ・・・来るわけないよ。。お父さんはいつだってあなたを迎えに来たりしなかったじゃない。声には出さず、私は心の中で母にそう言った。
母の毒舌
あれはもう4年前のこと...。私が日本へ引き上げて来て2ヶ月が過ぎた頃、母は家の中で転び、骨折して入院した。その後結局、母が家へ帰ることは叶わなかったのだが、当時はまだまだ元気で、本人も足さえ治れば家に帰るつもりでいた。そんなある日、姉の一人がはるばる遠くから娘を伴い、母の見舞い...
結婚記念日
*古いブログから(2011/9/2) ここ4〜5年のことだが、夫も私も二人して結婚記念日を忘れる。そして、後になって「そういえば..」と思い出し、2日ほど遅れてはいるものの..とりあえず祝う・・ということが続いている。結婚生活も長くなると、こんなものかもね。。
忘れてはいけないのに...
先日テレビをつけると、がん患者の最期を記録したドキュメンタリーをやっていた。朝に新聞のテレビ欄を見たときに「そんなものはとても見られない」と思った番組だった。が、結局私はその番組を動揺することなく最後まで見た。自分でも意外だった。これって、私が夫の死を乗り越えた..ということなん...
見合い結婚でした
*古いブログから(2011/5/11) 女は三界に家なし..なんていうけれど、以前、実家を建て替えることになったときに、私も「新しい家には居場所はないよ」と言われたことを思い出した。 同じきょうだいでも跡継ぎでなければ、ここは自分の家ではないんだなぁ…とそのとき思い知らされた。(...
あたたかな2月に想うこと
夫の祥月命日に墓参りに行った。いつもなら2月末はまだまだ寒く、3年前夫が逝ったときも雪が舞っていたのに、この陽気はいったいなんだ!?...というくらい今年はぬくい。お墓までの道すがらマフラーを外し、墓掃除をしていたら汗ばみジャケットも脱いだ。去年はお参りをサボったくらい寒かったの...
離婚したのに、お墓は一緒?!
*古いブログから(2012/6/10) 今から10年ほど前、義父母は離婚した。義父は85歳、義母が74歳のときだった。そしてその2年後、義父は亡くなった。54年もの間夫婦であったのに、何ゆえ最後の2年を一緒に過ごすことができなかったのか?..と思うだろうが、できなかったんだな、こ...
ウミガメを背負わされた姉
各地の学校に"ホンモノ"の「人骨の標本」が..という報道が相次いでいる。姉たちと「私たちの通った小学校にもあったね。あれもホンモノかしらね」なんてメッセージをやり取りした。「そういえば、大きなウミガメの標本もあったね」という話になり、そしたら姉が「あれはうちか...
父と車
*古いブログから(2012/5/12) 父は無類の車好きで、車を見るのも好きだったが、運転することが何よりの楽しみだった。免許を取ったのはいつ頃なのか?…なんでも教習は大型トラックで受けたそうで、大型免許も取得しており、運転がとても上手かった。
彼岸花は好きじゃない
向かいの小学校の前の歩道に、たくさんの彼岸花が赤い花を咲かせている。美しいと感じる赤い花はいくつもあるのに、彼岸花を見ると「赤と緑は合わない」と改めて思う。それにあの独特な花の形もあまり好きじゃない。 だけど、彼岸花を見ると、私はどうしても夫のことを思い出してしまう。
故郷でホテル
*古いブログから(2011/08/06) 近々法事で里帰りすることになった。 夫と私は同郷で、互いの実家もそう遠くはない。 このことは、都合が良さそうでいて、実はそうでもなかったりする。嫁としてはやはり夫の家が優先、夫と共に帰郷すると、実家が近くて遠い…のだ。
リーディングリストが残っていた
夫を亡くしてから一年以上、私は毎日ただ夜寝る時間が来るのを待っているだけのような、そんな虚無的な日々を過ごした。 それがこの春先からようやく、PCの古いデータ整理を始め、OSもアップデート、気持ちもPCもリセットしてこのブログを始めた。
がん対策 やめたこととやったこと
夫はひどいヘビースモーカーだったが、医者からがんという病名を告げられた途端にタバコを吸いたいという気持ちが完全に失せ、実にスッパリとタバコをやめた。「少しも吸いたくないんだよな」と、自分でも不思議そうに言っていた。
夫が最後に無くしたもの
夫はいい人だった。人当たりがよく優しくて、私の身内も父はもちろん、若い甥や姪までも、皆が彼のことを大好きだった。仕事関係の人にも好かれていて、夫が起業した時からの二人のスタッフは、事業が傾いてからもずっと最後まで夫と共にいてくれた。
大丈夫なのか?、うちの夫
*古いブログから(2013/06/20) A君に「ご両親は近くにお住まいなの?」と何気に尋ねたら、A君が小さい頃に両親は離婚し、父親は現在別の家族と遠くで暮らしている。そして、母親はずいぶん前に43歳で亡くなった...と答えた。 ・・・あぁ、いけないことを聞いてしまった。。
がんと闘うために読んだ本
夫ががんだとわかったとき、がんと戦うために、何冊かの本を読み、それらの本に書かれていることを実践した。 ...と、こんなことを書いたところで、夫はもうシんでしまったのだから何の意味もないのかもしれないけど・・・、でも、がんに対抗するために行ったことの中には、効果があると感じたこと...
結婚記念日、誕生日、そして命日
*古いブログから(2016/06/23) 私たち夫婦は、結婚式を行った日を、自分たちの結婚記念日としてずっと記憶していた。(夫婦共に忘れる..ということも度々あったけど) だが、実は、海外への新婚旅行に夫婦として行くために、婚姻届を提出したのは、結婚式の三ヶ月ほども前だった。