*古いブログから(2012/6/10)
今から10年ほど前、義父母は離婚した。義父は85歳、義母が74歳のときだった。そしてその2年後、義父は亡くなった。54年もの間夫婦であったのに、何ゆえ最後の2年を一緒に過ごすことができなかったのか?..と思うだろうが、できなかったんだな、これが…。離婚後1年半ほどが過ぎ、義父に少しボケが出はじめたとき(認知症と書くべきかな?)、一人暮らしで気を張っているから、お義父さんはボケないと思っていた..と私が言うと、夫からは思いがけない返事が返ってきた。
…親父は、お袋と別れて幸せだったんだ…
…だからボケたんだ…
(・o・)エッ?
・・・・・・・、なるほどねえ。。
息子である夫がこんなふうに思っているくらいなので、この二人の離婚は身内の誰もが「仕方のない結果だった」として受け止めている。離婚前の数年なんて、本当に手が付けられないほど仲が悪く、皆がどれほど迷惑したことか。。
Graveyard Kitty / M1key.me
が、ここにきて義母は「私はお父さんと同じ墓に入る」とのたまい始めた。いえいえお義母さん、「入る」とか「入らない」って問題ではないと思います。縁を切った家のお墓には入れません。(って、もちろん言えるわけはないけど…)
が、このお方、自分の意に添わないことは、それがどんなに正論であっても、決して理解しないという、非常にはた迷惑な特技を持っておられる。そして自分の都合のよいように事実だってひんまげる。
曰く…、私はお父さんに尽くしたし、お父さんも私のことを思っていた。あれは形式的な離婚だった…だって。
ったく、、よく言うわ。。(・・;)
しかも「入りたい」ではなく、「入る」と宣言するところが厚かましい。。
いったいどんな顔をして、あのお墓に入るつもりだろう?
いや、骨だから顔は関係ないか…。
しかしなぜ、今さら義母はお墓にこだわるのか?、、つまり、、義母は、自分の人生に「離婚」なんていうものは存在しなかった..ことにしたいのではないだろうか、と思う。
だけど、たとえ同じお墓に入っても、また、どんなにウソを並べたところで、離婚したという事実はもう変わりようがないのに…。
で、うちの夫、父の意をくむべきか、それとも母の主張を聞き入れるべきか、困り果てている。離婚で散々困らせ、今度はお墓で悩ませ、、困った親であることよ。。
だけど、そんなことは、そのときになってから、子供たちの都合のよいように決めればいいことではないのかしら?
ってか、常識的に考えれば、義母は自分の実家の墓に入るべきで、選択の余地なんかない話なんだけど。。
実は私、悩む夫を尻目に、この騒動を少し面白がっている。(←かなり人が悪い)
でもね、お義母さんのあの憎まれっ子ぶりを見ていると、あの人より長生きできる自信があんまりない。だから、この話の顛末は知ることができないかもしれないな..な〜んて思うのよね。
cat / keiichi.yasu
これを書いてからすでに6年以上がすぎたが、今もなお義母のこの主張は義妹を悩ませている。
昨年末、身内の集まった法事の席で、義母はまたお墓のことを言い出し、もしも自分を義父と同じ墓に入れないのなら自分の財産はやらない..と娘(義妹)に脅しをかけようとした。
バカな人だ。義妹は(亡き夫も)根がやさしいから、泣き落としの方がよほど効果的なのに...、母親のくせにそんなこともわかっていないなんて...この人はまるで、イソップの「北風と太陽」の北風さんだ。。
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