ミシン

2019/12/04
ミシンが壊れた。日本から香港..そして約三十年の月日を経て、また日本へと戻ってきたミシンだから年季が入っている。もうダメかな。。そして、それがまたどういうわけか...直線縫いはできず「三歩進んで二歩下がる」のみできる、という複雑な壊れ方をした。(つまり返し縫いだけできる)なんでや? (ಠ_ಠ)...

香港と日本では電圧が違うから、日本製のミシンを使うには変圧器が必要だった。
(変圧器って知ってる? 子供の靴箱くらいの大きさだけどめったクソとても重いのよ)
って、そんなことはどうでもいいけど・・・
このミシン、香港でも一度動かなくなった。その時ですでに十年以上経っていたから、買い換えようとミシンを探した。が、いいものが見つけられらず、結局自分で開ける箇所を全部開き、掃除して機械油をさしてみた。そしたら運よく?復活し、日本にも持って帰れた、というわけ。(^-^)v

私は小物作りがとても好きで(下手の横好き)、このミシンでは本当にありとあらゆるものを縫った。だけどもういよいよ潮時なのね。。
ところがどっこい・・・、家からスーパーまでの通り道に「ミシン修理」という小さな看板があるのを見つけたのだ。(いつも通っていたのに、通りから少し奥まったところにある看板に気づいてなかった)
入ってみると、そこはいろんな年代のミシンが陳列された、本格的なミシンの修理屋さんだった。(・о・)

後日、担当者が家にやって来てミシンを点検、修理できることを確認し、ミシンを持って帰った。そしてそれから一週間後、ミシンは当たり前に直線縫い(とジグザグ縫い)ができるようになって戻って来た。見た目もきれいになって動きも実にスムーズ。
直ったのだ!\(^o^)/

しかしまぁ料金は今どきの安いミシンがいくつも買えるような金額ではある...、が、人間(私)の方も大概ポンコツだし、新品を買うよりもあのミシンを使い切るべきだと思うのよね。(もちろん経済的に可能であればだけど。。)


ところでミシンが直ったのにも驚いたが、ジャノメのミシンは相当古くても修理してアジアで使わてれるってんで、さらにビックリした。
多くの中古は無料での引き取りなのに対し、このミシンだと引き取り料金も三千円ほど出るらしい。(ワタシよりもスグレモノであることが判明。。)
ホントに「一生もの」だったんだね。
捨てたりせず持って帰って来て本当によかった。


cat in Autumn / zaimoku_woodpile

このところ、衣類の「かけはぎ修理」、陶器の「金継ぎ修理」、そしてこのミシンと、古いものの修理ばかり続いている。人間古くなると付属品も当然古くなるからねぇ。。お金がかかるのはちょっとアレだけど...今の私は人生の終い支度をしているつもりだから、新しいものを買うことには抵抗があるし、修理して使い切る方がいいと思う。自身の身体(カラダ)も持ってるものだけを使い切って、自力だけで生き切りたい、とそんなことを思う。