木酢液とニームについて

2022/06/25
“ネコ”前の記事にも書いたように、今年は木酢液とニームを使ってバラを育てている。しかし、私自身も木酢液やニームについて何も知らなかったので「そもそも木酢液とニームとはなんぞや?」ということをまとめておく。





1. 木酢液について


【木酢液とは】
木を燃やした時に出る蒸気を液化(醸造)して取りためたもの。酸性だが、空気に触れるとアルカリ性に変わる。燻製のような独特のニオイがある。(それほど嫌なニオイではないし、希釈して使用するので問題ない..と思う)
殺虫、細菌作用あるわけではないが、副次的効果により虫がいなくなる。

◇木酢液-wikipedia◇

木酢液(もくさくえき)とは、木材を乾留した際に生じる乾留液の上澄分のこと。代表的な例としては、炭焼き時に副産物として木酢液が製造される。外見は赤褐から暗褐色の液体。ほとんどが水分であるが、木材由来の有機酸(酢酸など)が含まれ弱酸性を示す。それ以外の成分として 、アルコール類、カルボニル化合物、あるいはフェノール類やフラン類といった芳香族化合物などが含まれる。製法によってはホルムアルデヒドやベンゾピレンなどの毒性の高い物質も含まれる。原材料や乾留の条件により成分にばらつきがある。
※木酢液には発がん性物質が含まれていると言われる。が、微量であるし、そもそも私たちの周りには発がん性のものは溢れているわけで、殺虫作用もない木酢液よりも農薬の方がよほど危険である。きちんとした物を選べば問題ないと判断した。(←個人の見解です)


【木酢液の効果】
・有効微生物、有効菌の餌になることで、有効微生物や有効菌が増える。
・有効菌が増えると植物は健康になり、病気や害虫に強くなる。(葉面散布
・土の中の微生物が活性化され、よい土になり、芽や根の発育を促進する。(土壌散布
・肌トラブル、水虫やアトピーにも効果がある(らしい)。
・猫もニオイを苦手とするので猫除けになる。(ところがどっこい、案外ネコは平気さ)😽
化学肥料が過多になると植物は酸化して弱る。
酸化すると病原菌がつきやすくなるが、200〜300倍に薄めた木酢液を与えることで、溜まっていた肥料分が分解されタンパク質とアミノ酸になり、植物が丈夫になる。

病原菌に対して化学薬品を使用すると、病原菌だけでなく有効菌も死滅してしまうので、一時的に病気から回復したとしても、再発した際に有効菌がないため抵抗力がない。また、薬が効きにくくなり、薬を強めにしたり別の薬を使わなくてはいけないなど悪循環になってしまう。


【木酢液の使い方】
*雨によって流れるので、散布は雨上がりが有効である。

■土壌改良
ジョウロを使用し、濃いめ(製品裏面の「使用法」を参照)に薄めたものを散布。園芸用ビニールで覆って(マルチング)して半月〜ひと月ほどおく。

○濃い木酢液の場合
土中で一酸化炭素が発生して雑草の種、菌類、土壌菌を死滅させる。有効微生物も死滅するが、数日すれば、まず有効微生物が発生して、健全な土へとリセットできる。

○薄い(1000倍)木酢液の場合
有効微生物のエサになって、植物の根の周りの有効菌が増える。さらに、ミネラルが増え病気にかかりにくくなる。
■生えている植物への散布
1000倍に薄めたものをジョウロで全体にたっぷりかけてやる。(1週間〜10日に1度)
植物にも土壌にもダイナミックにかけてよし。
■葉面散布
1000倍を噴霧器を用いて葉の表裏にたっぷり、土にも滴り落ちるほどにかける。
葉面散布により有機酸が葉の糖分と結合して、葉が丈夫できれいになり病気にも強くなる。

【木酢液の選び方】
・色は赤茶褐色で透明なものを選ぶ。
・原材料の表記のないものは避ける。
原材料は広葉樹「コナラ、クヌギ、ブナ、カシetc..」(針葉樹からのものもある)
ウルシハゼノキクスノキなどが使用されているものはNG!これらの植物には防腐や防虫効果があり、他の植物の生育に有害な物質が含まれているため木酢液の原材料としては好ましくない。
・鼻を突くような刺激臭があるものはNG
・半年以上静置して濾過されたものであること。
・安価なものは避けた方がよい。

*参考サイト↓

知っておきたい木酢液の製造工程、選び方。
植物の生育に適切な濃度を測るための試験についても紹介。
https://www.kaku-ichi.co.jp/media/tips/column/wood-vinegar-manufacturing-process



●バラに使用している木酢液。↓

(広葉樹ではなく針葉樹由来のキクノール。※大手ネットショップでは取り扱っていない



【木酢液を使ってみての感想】
バラはまだ春の花が終わったばかりだが、今までのところは順調だ。
バラ以外の植物では「スイセンの植え替え時の土壌改良」と「梅の木のカイガラムシ退治」に使用した。効果のほどは、まぁまぁあるような、ないような・・・?🙄

だが、ツツジとサツキでは目に見える効果があった。
庭のあちこちにツツジとサツキがあるが、ツツジのいくつかは葉が変色していて病気にやられているのか、花もろくに咲かなかった。 そのツツジに木酢液(1000倍に薄めたもの)を散布していたら、今年は葉の変色もなく、花を沢山つけた。
それから、やはりこれまではあまり(または全く)花をつけなかったサツキにも与えてみると、ポツポツと花をつける。部屋の正面の大きなツツジの木の陰にある小さな木にも撒いていたら、やはり花をつけ、それが白いサツキであることを初めて知った。
木酢液はまるで「花咲か爺さん」みたい..な〜んて思ったのでした。🌸😸




2. ニームについて


【ニームとは】
・インド原産の高木となる常緑樹で、センダン科の植物。
・別名「インドセンダン」、日本ではハーブの木として苗木が販売されている。
・種子から「ニームオイル」を搾りとり、その搾りかすが「ニームケーキ」である。

◇ニーム(インドセダン)-wikipedia◇

インドセンダン(印度栴檀、学名:Azadirachta indica)とはセンダン科の植物。インド原産の高木となる常緑樹(乾燥した冬の数ヶ月間、洛陽する落葉樹)で、熱帯地方全域に広く植樹されている。英名の「ニーム」で知られる。また、近年はその薬効の多さから「ミラクルニーム」という名称で流通している事もある。メリアアザジラクタの表記も用いられる。


【ニームの効果】
・種子に含まれる「アザディラクチン」という成分に虫除け効果があり、害虫の孵化や摂食を抑制する。
(※アザディラクチンは光と水に曝らされると100時間以内に分解する)
・200種類以上もの害虫に効果あり。 (アオムシ、アブラムシ、カイガラムシ、ナメクジ、カメムシ、毛虫..ect..)
・人や農作物には害を与えず、害虫が抵抗力をつけることもないので安心、継続使用できる。
・インドでは治療薬としても用いられている。(※伝統的な薬であるが、臨床研究は未だ不十分)


【ニームの製品】
①ニームオイル
希釈して葉にかけることで、葉につく虫に効果を発揮する。
希釈濃度は通常500倍。(毎回おなじではなく300に下げたり濃度を変えてみるのがよい)、問題発生時は180倍。
光に当たると有効成分が溶け100時間くらいで効果が落ちるので、1週間~10日に一度噴霧する。

■ダイコー ニームオイルの効果的な使用法
1リットルに対して6mlのニームオイル+展着材+木酢液(キクノール200倍)をよく混ぜて散布する。

②ニームケーキ
・土の中の害虫に対しての忌避効果がある。(センチュウ・ヨトウムシ・ネキリムシなど..)
・放線菌を繁殖させることによる土壌改良の効果もある。
・1~1ヶ月半の効果がある。
・株の周りの土の上に薄く広くまく。(※深く埋め込んでは効果が落ちる)
・肥料成分や土壌分解効果も(少し)あるので、元肥に混ぜてもよい。
*ニームケーキを撒いた後の土に白いカビのようなもの現れることがあるが、この白いのが病原菌を抑えたりする有用な放線菌である。

■ダイコーニームケーキの使い方
【元肥】根に直接触れないよう土の下部に混ぜる。(プランター650型に100gの“ダイコーニームケーキ”)
【追肥】1~2ヶ月に一度、株元から株の周囲、少し離れたところに撒いて土をかける。
【寒肥】株の周りの土を掘った溝に撒いて土をかける。


③ニームペレット
粉(ニームケーキ)を固めたもので、粉よりも使いやすい。
効果使い方ともにニームケーキと同じだが、ニームケーキよりも効果が長持ちする。
※光によってアザディラクチンは分解するので、ニームケーキやニームペレット光の届かないところに保存すべし!



木酢液もニームも自分で調べて行き着いたわけではなく、Youtubeのおすすめ動画として紹介されていたものを"たまたま"見て知った。で、単純なのでメーカーの回し者みたいになってるけど、、、使い始めたばかりなのでまだ様子見中。おすすめしているわけではありません。😅
でも、無農薬で花がきれいに咲くなら、そっちの方がいいに決まってる。期待してるんだけどどうだろね。🌹

今日は各地で猛暑、40℃を超えたところもあるらしい。けど、ここは朝からすんごい雷雨で、雨が止んだ午後以降は肌寒いほどに涼しい。日本は広いね。😸
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